SEOコラム

わかりやすいだけでは足りない!?もっと文章の読みやすさを追求する

こんにちは、リードスペースのライターTantanです。

情報発信のためにコラムやブログを書くにあたって、読みやすい文章というのは大事です。
読みやすさにもレベルがあり、

  1. どうにか意味がとれる
  2. まあまあ読める
  3. スラスラと頭に入ってくる
  4. 面白くて読まずにはいられない

情報発信やSEO対策として記事を書くなら、できるだけ4のレベルを目指して書きたいものです。
そのためにどんな手段が取れるか考えてみました。

まずはサンプルとして下記の文章をお読みください。

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

出典:国立情報学研究所:ニュースリリース
文章を正確に読む力を科学的に測るテストを開発/産学連携で「読解力」向上を目指す研究を加速

これは、前回の記事「まわりくどい文章を誤解する人は意外と多い?平易な文章を心がけよう」でご紹介したものです。

消化酵素の知識なしに読むと、ちょっと難解な文章です。これを、読みやすくしてみましょう。

素直な読みやすい文章にしてみる

文章をわかりやすくするコツはいくつかあります。

  • 回りくどい難解な言い回しを避ける
  • 一文を短く切る
  • ストレートな構造に開く

アミラーゼという酵素があります。アミラーゼはデンプンを分解する働きを持っています。
デンプンというのは、グルコースが繋がってできている物質です。
また、セルロースという物質もあります。セルロースもデンプンと同じくグルコースからできています。
デンプンもセルロースもグルコースからできているのですが、形が違います。
アミラーゼはデンプンを分解できますが、形の違うセルロースを分解することはできません。

元の文章より、いくらか理解しやすくはなりますが、いかんせん長いしつまらないです。

正直、読む前に「うっ」と拒絶反応が出て画面を閉じてしまいそうです。
なんとか面白く、読みやすくならないものでしょうか。

立ち位置をイメージしやすくする

文章構造はそのままに、単語を入れ替えてみるとどうでしょう。

「“イフリートエンブレム”というアイテムは炎魔法で構築された“煉獄の魔法陣”を解くことができるが、同じ炎魔法で構築されていても、形が違う“烈火の魔法陣”を解くことはできない」

文章構造は元のままですが、どうでしょうか。
なんだか意外といけるような気がしませんか。

元の文章の「酵素が物質を分解する」よりも「アイテムで魔法陣を解く」ほうがイメージしやすいですね。
「解く物」と「解かれる物」という立ち位置がはっきりして、混同しにくくなりました。

また、「デンプンとセルロース」よりも「煉獄の魔法陣と烈火の魔法陣」のほうが、「並列のものである」ことがわかりやすいです。

元の文章も、「アミラーゼは消化酵素 これは食べ物を分解するほうの物質」
「デンプンとセルロースは食べ物 これは酵素によって分解される対象」
「グルコースは糖 繋がってデンプンやセルロースを構成する部品」という立ち位置がイメージできる補足があるといいですね。

テンションを上げる

文章のテンションを高くすると、敷居が低くなります。

みなさん突然ですが、デンプンって、何からできているかわかりますか?
それは、、、

グルコース!!!

グルコースが繋がってできたのがデンプンなわけです。

それじゃあ、セルロースっていう物質はわかりますか?
これは別名食物繊維。ダイエットとかによいというアレですね。
このセルロースが何からできているかというと、
それは、、、

やっぱりグルコース!!!

さっき、グルコースが繋がってデンプンになると言いましたが、
なんと形が違うセルロースにもなるんです。
デンプンもセルロースも元は同じグルコース!形がちょっと違うだけ!

さて、アミラーゼという消化酵素があります。
アミラーゼはデンプンを分解します。じゃあアミラーゼはセルロースを分解するか!?

ところがこれが分解しないんです。
どっちも元は同じグルコースなのにー!ちょっと形が違うだけなのにー!

結論です。
デンプンもセルロースも、グルコースからできた物質。消化酵素のアミラーゼはデンプンを分解するけどセルロースは分解しない。なぜならデンプンとセルロースは形が違うから!以上!

どうでしょうか。ちょっとウザいかも、、、?
まあ手法のひとつとして、覚えておいていただければ幸いです。

会話形式にする

登場人物がしゃべっている形式にすると、さらに親しみやすくなります。

博士
助手くん、アミラーゼというのは何のことかわかるかね

先生

助手
アブラゼミ?ちいさいころよく捕ったもんです。

生徒

違う違う、アミラーゼというのは消化酵素の一種じゃ。唾液に含まれていて、デンプンを分解してくれるんじゃ。

先生

デンプン?

生徒

デンプンは主に白米などの成分じゃな。これはグルコースという糖がつながってできとるんじゃよ。

先生

あー、ご飯をよく噛むと甘くなるっておばあちゃんが言ってた!でも砂糖がつながってお米になるんですか?

生徒

砂糖が繋がっとるわけじゃない。グルコースというのはもっと小さい糖の分子なんじゃ。それが結合してデンプンになるんじゃよ。

先生

グルコースはデンプンの元なのかあ

生徒

デンプンだけじゃない、同じようにグルコースがつながってできた物質にセルロースというのがある。

先生

あれ?グルコースがつながったらデンプンになるんじゃなかったの?

生徒

デンプンもセルロースもグルコースがつながってできるが、繋がり方の形が違うんじゃ。形が違えば、違う物質になる。

先生

ふーん、積み木みたいだね。積み方次第でお家になったり車になったり。

生徒

さてここで、最初にでてきたアミラーゼに戻るが、覚えとるか?

先生

アブラゼミ?

生徒

じゃなくて、デンプンを分解する消化酵素じゃよ。このアミラーゼは、デンプンは分解できるが、セルロースは分解できない。どちらもグルコースからできているが、形が違うからじゃ。

先生

ふーん、分解できないとどうなっちゃうの?

生徒

セルロースは食物繊維とも言われる。人間の体内では分解できないから、消化されずに排出されることになる。

先生

あー、食物繊維なら知ってるよ。最初からそう言ってくれればいいのに。

生徒

すまんすまん。

先生

いかがでしょうか。
このように会話形式にすると、消化酵素にも興味が持てる気がしませんか。

この会話形式をさらに発展させれば、「マンガ形式」になりますね。

挿絵で補足する

言葉で説明するのは難しくても、図で示せば一目瞭然ということがあります。

たとえば、このようなイラストで説明するとわかりやすいですね。

百聞は一見にしかず。ですね。

まとめ

  • ただ読みやすい文章ではなく、もっと面白い文章を追求しよう
  • イメージしやすい言葉選びで、言葉の役割や立ち位置を明確に
  • テンションを上げて親しみやすくする
  • 会話形式やマンガ形式にするとさらに親しみやすい
  • 図解するとなおわかりやすい
B!

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