SEOコラム

まわりくどい文章を誤解する人は意外と多い?平易な文章を心がけよう

こんにちは、リードスペースのTantanです。

ビジネスの情報発信やSEO対策のために記事を書いている方は、「読み手の理解力」を意識されているでしょうか。

読解力に関する調査

日本語の読解力に関するおもしろい調査データがありましたのでご紹介します。少し前に話題になったテストです。

中高生を対象に、短い文章の意味を正しく理解できているか問う問題です。7つの問題例と正答率が掲載されています。

国立情報学研究所:ニュースリリース
文章を正確に読む力を科学的に測るテストを開発/産学連携で「読解力」向上を目指す研究を加速
(リンク先ページの【別紙資料2】が調査結果です。)

問題のなかからひとつ抜粋させていただくと、

仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
オセアニアに広がっているのは( )である。

A ヒンドゥー教
B キリスト教
C イスラム教
D 仏教

この問題の正解はBのキリスト教ですが、公立中学校の正答率はなんと53%しかなかったそうです。

この結果をどう捉えるでしょうか。
最近の若者は本を読まないからだ!嘆かわしい
知識を問う問題と勘違いした子がいたのでは?
問題文の方も日本語として読みづらく、どうかと思う

問題自体には賛否両論あるとしても、大変興味深い結果です。

これを見ると、「まわりくどい文章は、かなりの確率で理解されていない。」ということが言えるのではないでしょうか。
世の中のコラムやブログ記事も、どの程度理解されているか、あやしいものです。

ややこしい言い回しはほとんど伝わらない

若者や中学生だけの結果かと思い、弊社のスタッフでもチャレンジしてみました。
正答率は、、、50%を切ってしまいました。
原因は主に「知識を問う問題と勘違いした」です。読解力を問うという前提が伝わっていなかったのですね。
コラムやブログ記事を読む人も「読み飛ばし」や「流し読み」が多いでしょう。文章の前提や補足はほとんど伝わらないと思ったほうが良さそうです。

世の中、書き手の意図通りに理解してくれる読み手は、実はかなり少ないのかもしれません。

文章は易しすぎるほど易しく、素直(ストレート)に

「日本語の乱れ」と嘆いてもはじまりません。情報を発信したいなら、誰にでも理解される平易な表現で書くのが良いでしょう。

例えば先程のテストの別の問題、

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

これを平易になおしてみましょう。

アミラーゼという酵素があります。アミラーゼはデンプンを分解する働きを持っています。
デンプンというのは、グルコースが繋がってできている物質です。
また、セルロースという物質もあります。セルロースもデンプンと同じくグルコースからできています。
デンプンもセルロースもグルコースからできているのですが、形が違います。
アミラーゼはデンプンを分解できますが、形の違うセルロースを分解することはできません。

意味ごとに文を切りました。そして文章構造を「AはBである。」という単純な形にできるだけ開きました。
省略された主語を補い、くどくても繰り返し提示するようにしました。

もとの文よりだいぶ長くはなりましたが、かなり理解しやすくなったのではないでしょうか。

文章をわかりやすくするコツは、

  • 長く連結された文は、切って短くする
  • 主語・述語・目的語を省略しない
  • できるだけ素直な構造を心がける

まとめ

ややこしい文章は、書き手にとっても難しいものです。
途中で何を言いたいのかわからなくなったり、うっかり文法がねじれてしまうこともあります。

「文章はどこまでもわかりやすく」ということを肝に銘じて、わかりやすい文章をこころがけましょう。

B!

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