SEOコラム

検索順位が急落!?エイジングフィルターの解除はいつ?対処方法は?

SEO対策をされているweb担当者さんや、企業でwebサイトから集客を目指している方には、検索順位の変動を常に気にされている方が多いのではないでしょうか。

私も担当するwebサイトを常に計測し検索順位の変動を注視しています。

先月、私が観測しているwebサイトの検索順位が急降下しました。
それはリリースして約90日のwebサイトで、メインの対策キーワードでの検索順位は最高で6位。
他のキーワードでも検索結果1ページ目に表示され始め、リリース直後の滑り出しとしては順調そのものでした。

検索順位急降下の予兆あり

検索順位が急降下する前日に予兆がありました。
ある対策キーワードの検索順位が9位だったのが突如27位に下がり、すぐにPCとモバイルで確認しました。

  
キャッシュをクリアしプライベートブラウズで検索しましたが見た目には普段と変わりなく検索結果1ページ目に表示されていました。念のため、他のスタッフにも確認をしてもらいましたが、特に下がってはいないようでした。
結局、その日は様子観察とし翌日の計測を待つことにしました。

翌日、計測をするとメインの対策キーワードの検索順位は140位代まで下がっていました。

この異常なまでの急降下の原因として真っ先に疑ったのは、「webサイトがGoogleからペナルティを受けている」ということです。そこで、すぐにSearch Consoleを確認しました。Search Consoleではペナルティを受けていませんでした。
webサイトにも問題はなく、コピーコンテンツとみなされるような文章がないか調査しましたが異常は見つかりませんでした。

特に悪い所がないにも関わらず、webサイトの検索順位が下降する現象をとして、「エイジングフィルター」というGoogleのアルゴリズムが存在すると言われています。

エイジングフィルターとは?

Googleの検索アルゴリズムは200以上もあると言われています。これらは日々アップデートされ、ユーザーにとって最適な検索結果を表示できるよう改良されています。よく聞くものだと「ハミングバード」、「パンダアップデート」、「ペンギンアップデート」などがあります。
Googleが存在を明かしているものありますが、すべての検索アルゴリズムが公開されているわけではありません。

「エイジングフィルター」はGoogleが新規ドメインのwebサイトに対して施策するアルゴリズムだと言われています。Googleが正式に存在を明言しているわけではありませんが、過去のデータ解析を見ると、何かしらのアルゴリズムが存在しているのは間違いないようです。
このエンジングフィルターにかかりやすいのは公開して間がない新規ドメインのwebサイトです。
調べてみると新規ドメインを取得し公開したwebサイトの約50%がエンジングフィルターにかかるそうです。
今回のケースでは検索で上位表示されなくなり、サイトへのアクセス数も無くなるという現象が確認されました。

エイジングフィルターにかかってしまった時の対処法

webサイトを運用、更新をしていてペナルティを受けていないのにも関わらず、急に検索結果に表示されなくなった時はエイジングフィルターにかかっている可能性があります。

webサイトから集客されていたり、広告収入があるサイトだと1日も早く検索結果をもとに戻したいと考え、何かできることはないかと思われるかもしれません。しかし、このエイジングフィルターにかかっている間は、サイトを更新したり、ブログ記事を更新してもGoogleから正しい評価を得ることは出来ません。

できることは何もせず、じっと待つこと

検索順位の変化や、サイトへのアクセス数の変化などを観察しエイジングフィルターが解除されるのを待ちましょう。
あまりにも変化がないので不安になるかもしれませんが、Googleに再び評価されれば順位は回復します。

エイジングフィルターが解除されるのはいつ?

エイジングフィルターが解除される期間は様々のようで、1ヶ月と言われている人もいれば8ヶ月や1年と書かれている人もいます。
私の経験では約1ヶ月程度で解除されると考えています。しかし、あくまでフィルターの解除はGoogleの評価なので、ケースによって異なる場合が多いことが考えられます。
今回のwebサイトでは約3週間でエイジングフィルターは解除され、検索順位の回復を確認することができました。

下記画像は、エイジングフィルターにかかっていたと考えられる期間の検索順位の変動グラフです。

エイジングフィルターにかかる前には順位の下降が確認でき予兆を感じました。エイジングフィルターが解除された時は何事もなかったように元の順位に戻ってきました。対策キーワードによってはエイジングフィルターにかかる前の検索順位より上位表示されているものもありました。

おわりに

もしwebサイトが検索表示されなくなった場合は、まずは慌てずに、ご自身のwebサイトのGoogle Search Consoleを確認しペナルティやエラーがないことを確認してください。

検索結果に表示されないからといって、webサイトを閉鎖したり新たに作り変えては、短い期間とはいえコストも時間も無駄になってしまいます。webサイトに問題がなければ一時的に検索結果に表示されなくなっていてもGoogleから正しい評価をしてもらえれば再び順位は上昇します。

一日でも早く元の順位に戻ることも大事ですが、SEO対策は時間をかけてwebサイトの評価を上げていくことが一番大切と考えています。

B!

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